堺支部の裁判経過報告

1)大阪地方裁判所堺支部 裁判経過報告

第1回 

第1回 裁判が9月29日始まりました。移送先の堺支部での準備書面の交換と当事者の山田さん本人の意見陳述が行われました。そして 最後に次回の日程が決まりました。

第2回 

11月17日 13時15分より地裁堺支部において「山田懲戒解雇裁判」の第2回裁判が行われました。25名の傍聴参加と心強い支援を受け裁判に臨みました。1回目に引き続き準備書面の交換ならびに争点の確認が行われました。争点を確認する審理の中で(1)解雇事由については双方争うことが決まり、(2)解雇の承諾についての所では裁判官より会社側弁護士に次のような質問が行われました。本件は「懲戒解雇」ですねとの確認が行われ、後に懲戒解雇は一方的に会社が行うものであるので、本来、承諾書の必要はないはずですが」この承諾書(権利放棄書)は何ですか??裁判官は法律的な根拠を尋ね説明を求めました。会社側弁護士は即答に困り、「それは予備的なものです」と述べるにとどまりました。ここでもまた会社側の無能な、ちぐはぐさが露見してしまいました。最後に裁判官より「私も法的根拠を考えてみますが・・・・・・」との発言で終了しました。また証人申請についても組合側は当事者本人の山田副委員長と大沢委員長が立つことで申請し、受理されています。しかし会社はいまだに証人を誰にするか未定です。

第3回 

12月22日 第3回裁判が行われました。準備書面の交換と会社側証人としてハリー

ウエスト氏 萩原氏 浦山氏 3名の証人申請がなされました。ハリー ウエスト氏は解雇の承認を行った本人であり、萩原氏はウェスト氏のサポートを行っていた、浦山氏

は山田の直接の現場の上司で責任者である。組合側としては解雇事由が争点であり、

会社側が主張したい方針(PSP等)は この解雇事件に関係なく時間のむだになるとの理由で反対するとの主張をする。

第4回 

3月2日 第4回裁判が行われました。いよいよ本格的な審問が開始しました。会社側証人の一番バッターとして萩原氏が証人席に立ちました。

主尋問 ― 宣誓後 陳述書等の確認が行われ、審問が始まりました。事件の経緯について会社側の説明と事実認定についての証言がありました。

反対尋問 ― 個々のケースについて会社側証言の矛盾点についての質問が行われました。

第5回 

4月6日 裁判所で今後の審理を早期に進めるための日程を調整する進行協議が行われました。

第6回 

6月29日 第5回裁判が行われました。会社側 第2番目の証人としてハリー氏の証言が行われました。通訳者経由での証人調べとなり、時間の無駄があり、進行に手間取りました。

主尋問 ― ピープルマニュアルがないと福利厚生等がスムーズに行えない。

      組合ビラは勧誘行為になる。解雇後に団交を行った等の証言がありました。

反対尋問 ― 萩原証人との証言の食い違いを追求し、そして事件の前から組合(山田氏)の動きを観察していたのではないかと争点の追求をしました。また 過去に懲戒解雇された人がいるのかの質問もしました。

        

2)動員体制の取り組み

多数の支援動員で裁判所の傍聴席を組合員で埋め尽くす事で、裁判に対する関心の深さ、組合の団結力を示し、無言の圧力を掛け、支援の輪を再度強化し、不当判決をさせない取り組みがどうしても必要です。地理的問題もあり、大阪支部を重点に組織動員要請を組合ニュース等で呼びかけを行いました。

***関空支部の組合員の皆さんへ***

山田副委員長は関空の皆さんの仲間です。そしてこの事件は関空で起きています同僚の皆さんが今、立ち上がる時です。今 関空の仲間が団結し、山田副委員長を支援し、裁判に勝利する事で二度と関空で首切りをさせない、仲間が許さないと言う関空の宝が生まれる事になるのです。併せて裁判の前に支部集会を開催し協力の呼びかけも行いました。今後の課題として大阪支部組合員の動員参加予定表を作成し、地裁か地労委のどちらかに月一回の参加出来る体制作りが必要になっています。