協力要請と解雇撤回の支援に対するお願い

協力要請と解雇撤回の支援に対するお願い

現在の中央執行委員会は、第11期暫定2次中央執行委員として、2月21日、臨時代議委員総会において承認を受け、発足しました。

中執会議において執行委員一同の総意として,フェデックス労働組合は「不当解雇を絶対に許さない」、「組合員の雇用確保」、そして「組合員の家族の生活は組合の存続をかけても守り、山田さんの解雇については、闘い撤回させる」ことの再確認を行いました。今日まで約40日の間、話し合いによる早期の自主解決を目指して、積極的に会社側と団体交渉を行って来ました。組合員の皆様には不透明感と、何が起きているのか見えて来ない不信感が起きていた事に対して、ここに深くお詫び申し上げます。

前組合委員長の不注意による、会社からのワーニング・レター、そして恐怖心からの

途中脱退、

副委員長の懲戒解雇と書記長、教宣部長、前副委員長の3名に対するワーニング・

レター

という処分が出ていた状況でした。また、役員の経験不足による対応の遅れと状況説明の不徹底などが重複してしまいました。これらの問題が個人のプライバシーに関わり、情報の公開はできないという観点から、会社は団体交渉を2回に渡り、拒否して来ました。 この事は明らかに不当労働行為に当たると抗議し、2月22日、団体交渉が事件発生以来初めて行われました。会社はこの席においても、個人情報の非公開を盾に交渉の拒否を主張し続けました。そして妥協案として、「変則的三役交渉」という編成で、解雇問題についての交渉が始まりました。会社側から交渉の中で(組合、中央執行委員は本人)当該各自より、「今回の件について個人情報の公示、公開についての承諾の旨を書面にて会社に提出する事」の要求がありました。組合としては、今回の事件は個人の問題ではなく、組合介入、組織攻撃と考えているので、そのような書類を出す必要が無い旨を伝え、拒否しましたが、早期解決が本来の目的であるため、書面を作成し、提出しました。また、会社から労働協約で協定化されている「苦情処理(グリーバンス)」で異議申立ての手順を踏むよう要請されました。過去5回の団体交渉の中で、3名のワーニング・レターの撤回は成し得ましたが、解雇問題については、解雇の位置付けすら会社は明確にはせず、今回の事件は未だに「懲戒解雇」なのか「普通解雇」なのかはっきりとした説明がなされていません。そして、当初は「(懲戒)解雇で30日分の解雇予告手当てを支払う」 とし、次には「(懲戒)解雇で30日分の解雇予告手当てと10ヶ月分の手当てを支払う」となり、3回目には

自己都合退職を認め、30日分の解雇予告手当てと10.2ヶ月の退職金を支払う

となりました。 また、一番最近では

会社都合の退職とし、30日分の解雇予告手当てと14.1ヶ月の退職金を支払う

という状況に変化しました。

事件発生以来、早くも約40日を過ぎてしまいました。これ以上の引き伸ばしは、その遅れによって山田元副委員長の生活に不要な心配を作り出してはいけないという配慮から、3月22日の団体交渉の席において「法廷闘争に入る旨の最後通告」をしました。そして、3月23日大阪地方裁判所岸和田支部に解雇無効の地位保全仮処分の申請を行いました

今、最大の懸念は組織の低下、団結力の低下です。連鎖的な組合脱退が起き始めています。同じ労働者として仲間同士が助け合わなくて良いのでしょうか?自分達の生活、雇用の確保を仲間同士で助け合うのがフェデックスの仲間ではないのでしょうか?仲間はどうでも良い、自分の出世だけで良いと言うのでしょうか?世間一般では組合離れ、無関心というのが主流となっているとの報道もあり、大変心配な状況になっています。しかし、ここでもう一度考え直してください。「一人は皆の為に 皆は一人の為に」というモットーを!そして、安易に脱退という事ではなく、自分達の考えを主張をして下さい!十分に話し合い、討論をしながら仲間の手を放さず団結し、皆さんの力を私達に貸してください!山田副委員長は定期総会で選ばれた私達の代表です。その副委員長が解雇されたのですから、全体の責任に於いても一日も早く職場に復帰される事を目指し、全組合員が一致団結して、解雇が撤回されるまでガンバリましょう!!!