FX労組 103−19 2007年8月27日
あなたは
『6年後に確実に下がる株』
を買いますか?
07春闘の団体交渉の中で、突然、持ち上がった新報酬制度ですが、その交渉を重ねる度に次から次へと、不利益変更や問題点が明らかになってきました。
おもな不利益変更や問題点を掲げてみると以下のようになります。
T 基本給と一時金に対する二重査定
U 家族・住宅・年功手当の凍結・廃止
V 新職務階級制度の実施に伴う早期の頭打ち
W 早出手当の廃止・O/Tミールの時間延長
X 不合理なPA制度と不透明な運用の仕方
Y 6年後に確実に下がるパフォーマンスボーナス
団体交渉の中で、エアーポート社員は6年後のパフォーマンスボーナスが下がるとの問題発言がありました。今回の新報酬制度でのパフォーマンスボーナスは、社員みんなが自分の持ち分を取り敢えず会社に拠出することから始まります。最初の5年間は2か月分ですが、6年後からは家族・住宅・年功手当も対象になります。ここで問題なのがエアーポート社員とノンエアーポート社員との拠出額が大きく異なることです。
今回はモデル社員を設定して手当部分の検証をしてみました。
妻 1人 子 1人 勤続 8年
住宅手当 22,000円
家族手当 23,500円 (16,500円 + 7,000円)
年功手当 3,200円
合計 48,700円
パフォーマンスボーナスに拠出する1人当たりの金額
エアーポート社員 48,700円 × 19か月 = 925,300円
ノンエアーポート社員 48,700円 × 12か月 = 584,400円
単純に拠出額を足して2で割ると、(各々を100名としても同じ)
925,300円 + 584,400円 = 1,509,700円
1,509,700円 ÷ 2 = 754,850円
エアーポート社員 754,850円 − 925,300円 = −170,450円
ノンエアーポート社員 754,850円 − 584,400円 = +170,450円
エアーポート社員は、6年後には、確実にパフォーマンスボーナスが下がります。今後もこのような多くの問題点を会社に指摘・追及していきます。
会社の一方的な改悪を許さないためにも
現在、組合に加盟していない人々も組合に参加して
共に力を合わせて闘いましょう!