FX労組 107−18     2007年1月29日


     

 

06春闘第9回団交報告

 

 1月19日午後2時より、成田第3貨物ビル会議室において06春闘の第9回目の団交を行いました。

会社側出席者はビアンカ・ウォング(北太平洋地区人事MD)、永浜、中島、境氏でした。

 冒頭、ビアンカ氏よりフェデックスの現状についての説明がなされました。それによれば第2四半期で全世界で(ヨーロッパの伸びが著しい、APACは鈍化)収益の伸びが見受けられるが、原油価格の高騰、設備、機材などへの投資、中国市場の伸びの鈍化等の様々の要因の中で、競合する同業他社に打ち勝つ為、ハブの移転(2008年12月広州へ)、中国におけるWTOとの提携、営業の組織変更、通関プロセスの改善等を通じ、より収益性の高い会社にしていきたいとのことでした。

 組合側としては、一般論の粋にとどまらず、これまでの団交にも当てはまるが具体的な数字・数値を提示した上での説明義務が果たされていない点や、一方でPSPという素晴らしい企業理念を掲げながら他方ではまるでPPPProfit Profit Profit)ともいえるコストカットばかり優先している点や、アメリカの企業といえども日本の法律や慣行を遵守した上でのビジネス展開をすべきである点やこれまで団交の席上で繰り返し主張してきた頑張った人が報われる定昇システムへの変更をあらためて主張しました。また、未解決のままの諸問題をクリアーにし長年にわたり続いている無協約状態を終わらせて安定的な労使関係を築き会社の更なる発展を目指すべきであると伝えました。

 

人員の補充について

  事前に定年退職の対象者について分かっていながら、これまでのところ定年退職者の人員補充がまったく行われていない、また、ある職場の再雇用者に対していまだに会社からの最終的な確約を得ていないケースがあり、定年退職・再雇用制度についての話し合い時の約束が人事と組合との間で合意したにもかかわらず実際には履行されておらず、問題解決のため早急な対応をするよう会社に対し求めました。

 

深夜勤務手当について

 結論が持ち越されたままとなっている深夜勤務手当について再度確認したところ、会社は従来どうりの主張(無給の休憩時間部分については支払いをやめる)を繰り返すばかりでした。空港勤務は特殊なケースであるが休憩時間は規定に従い取るべきであると言うならば、就業規則にのっとり勤務時間の中間地点に休憩を取るよう人事として宣言するべきである。会社はこれまで支払れてきたのが問題であり、是正しうる慣行であるとの位置付けですが、組合としてはこれまで何度も言ってきたように従来の労働慣行を反故にし何らの代替措置も講ずることなく停止するのであれば労働委員会等に訴えて決着をつけるのも辞さないと伝えました。

 

家族手当の取り扱いについて

 家族手当が一旦は支払われながら後になって返却を求められた事例があり、以前に同様なケースがあり団交で話し合いの後改善されたのではと抗議したところ、会社は税法上と取り扱いは同じで年103万円を超える年収がある場合は家族手当を支給しないとの見解でした。組合としては扶養対象となる以前の収入には関係なく支払われるべきであり、扶養以前の収入については年末調整等で処理されるべきであると伝えました。