FX労組 117−172006年3月14日

                                                 


 

06春闘第1回団交報告

2月25日に開催された第1回臨時代議員総会の全会一致の了承のもと、3月2日に06年度労働協約要求書及び年間一時金要求書を会社に提出しました。その後、10日に成田第4貨物ビル会議室において06春闘の第1回目の団交を行いました。

会社側出席者は加藤氏(MD)、.永浜氏、中島氏、小高氏、境氏でした。

冒頭、大沢委員長から過去の経緯、定昇の必要性、特に、これまで(2000年から昨年まで)の定昇の推移と、それにまつわる問題点についての説明を行い、ガンバッた人が報われる制度の確立の重要性を訴えました。

 

定昇の推移と問題点

   これまでの定昇の推移

 

2000年         1.0%      全員に適用

2001年         0.75%     マーケットアライアンスを採用

2002年         0.10%     全員一律

2003年         0.5%      全員に適用

2004年         1.0%      一時金としてインデックス1.0%以下の対象者に0.5%

2005年         1.0%      全員に適用

 

   問題点 業界のリーディングカンパニーを目指すと言いつつ、給与は業界の中位を目標とするのは、非常に不自然であり、同業他社との正当な比較検討もされず、ゴール(目標)自体が設定されていない上に、2001年と2004年の2度に亘る不平等な扱いにより、本当に努力した人が報われる制度になっていないとの指摘を行いました。

    

定年延長(再雇用)について

定年延長(再雇用)については、これまでの内容のまま、法律の施行4月1日より実施したいとの回答がありました。組合としては、2006年度春闘で要求し、65歳までの定年延長を目指し、希望者全員を無条件で雇用するよう主張しました。会社はとりあえず制度を創設し、これから、より良い制度に組み上げていこうという考えでしたが、組合としては先に良いものを創りあげて、今後熟成させていこうというスタンスの違いが感じられました。会社はスカンジナビア航空で採用された、労働時間は少なくなるものの、時間単位を下げない労働条件や、やむを得ず離職する人たちへの配慮(一時金や再就職支援など)を取り入れない考えです。春闘要求として一議題ではありますが、より良い制度でのスタートが切れるように取り組んでいきます。

 

GSE(車両整備部)のグレードについて

 3段階あったグレードが2つに削られた経緯については、その後の調査結果においても不明であり、他国には無い、又、2つで十分であるとの回答がありました。組合としては、不利益を被るような変更は受け入れられない。過去に行われていた事を反古にし、2段階のプロモーションが妥当とし、差別されるのは如何がなものでしょうか。全職場で採用されている3段階の昇給機会がGSEにも必要と考えます。元の3つのグレードに戻せないのであれば、上の2つ(B-1,B-2)にすべきと抗議しました。

 

定期通勤手当てについて

  会社側は定期通勤手当を10月から組合員も非組合員同様6ヶ月単位で支給したいとの発言がありました。組合

 としても協力するのはやぶさかではないものの、この件のみに留まらず、他の要求、問題点を解決した上で労働協約 を締結するのが先決であり、それがなされないのであれば、現協約どうりの取り扱いをすべきであると主張しました。