FX労組 127−16                                        2005年7月9日 


 

第5回団交報告

 05春闘、一時金交渉の第5回目の団交が7月8日、成田NAAビル会議室にて開催されました。会社側出席者は萩原氏、中島氏、境氏、そして今回初めて人事部長に就任された永浜氏が出席しました。今回の団交では主に会社回答の逆提案部分が話し合われました。

 

1.サラリーインクリース(SI)時期を10月とする。

 サラリーインクリースの時期を今年から10月とし、今年は昇給率に12分の18を乗じたものを支給すると会社からの逆提案がありました。会社はこの方式で不利益は無いと主張しました。これに対し組合は調整の方式として、4月に戻って一回、昇給をしてから、さらに10月に調整分の昇給をするほうが、組合員にとって有利な結果になる事を、委員長が自ら作成した表で説明しました。会社は組合案の合理性を認め、持ち帰り再度、検討するとしました。

 

2.通勤定期代を6ヶ月単位で支給する。

 会社から通勤定期を6ヶ月単位で支給するとの逆提案がありました。これに対し組合は、私たちの多くの職場が1ヶ月単位のスケジュールで動いている事を説明しました。さらにタクシー利用の頻度により回数券を使用するとした問題でも、実際の運用の難しさを訴えました。またマイレージについてもガソリン代が高騰しており、早急に回答するように求めました。

 

3.メンテナンス部における班長手当の廃止

 班長手当はなんら明文の規定がないから廃止という逆提案が会社からありました。この問題は現在MEM本社から、AODMDが来日しているので、祝祭日勤務手当問題と併せてメンテナンス部でまず話しあってもらいたいと会社は回答しました。

 GSEで給与のグレードが2つしかない問題があり、これに対してはAPACの担当重役に連絡してみるとの発言がありました。

 

4.給与体系の変更

 会社は給与体系の変更をする予定を持っています。具体的な変更案は今回、示されませんでしたが、組合としては1999年協約の給与体系が基本であり、これを下回る条件の変更は組合員の不利益となり、容認する事はできません。

 

 

労働協約締結へ向けての歩み寄りはあるのか?

 

1999年以来、組合と会社は労働協約を結んでいません。組合は今年こそ労働協約を締結し正常な労使関係にできないかと会社に迫りました。会社は、05春闘、年間一時金回答としての昇給1.0%、一時金の年間7ヶ月を評価してもらいたいと発言し、この条件で協約を結びたいとしました。組合は会社の業績は好調で、過去定昇不足分10.15%に歩み寄る余地はあるとし、労働協約締結には昇給1.0%ではとうてい納得できないとしました。会社はAPAC本社と再度協議し、なんらかの上積み回答が出来るかどうか検討するとしました。そして異例な事に今回の団交の前から次回団交を7月14日に開催したいと、会社側から申し入れがありました。