FX労組 118−16                                       2005年5月16日 


 

05春闘,一時金 第2回団交報告

 5月13日,成田第3貨物ビル会議室において05春闘,一時金の第2回団体交渉が行なわれました。会社側出席者は萩原氏,中島氏,境氏でした。会社はマーケットとの比較の説明を延々と行ないFedexの給与は水準以上であり大幅な昇給は必要ない,会社の業績は好調であるが株主への利益還元,設備投資が第一の経営判断であると発言しました。

 

会社の業績が好調なのにまともな昇給はなし

 

 3月31日の回答指定日から遅れること1ヶ月半,ようやく団交が開かれましたが不誠実にも会社から文書による回答はありませんでした。会社の説明は香港本社からの昇給に関する回答があまりにもドラスティックな内容なのでこのまま発表することができない。もう少し調整する時間が必要であり,書面での正式回答は6月8日になるとし,口頭で以下の回答がありました。

 

今年から昇給時期を10月とする

 昇給の時期を今年から10月にする。また昇給制度.給与体系に大幅な改定を行なうとの発言がありました。また今年の昇給に関しては具体的な回答を保留しました。

 

一時金は6月10日に3,5ヶ月を夏季分として支払う。

 一時金に関しては6月10日に現行レートで3,5ヶ月を夏の分として仮払いするとしました。。

 

定年延長に関しては検討する。

 定年延長に関しては法改正もあり検討しているとの発言がありました。

 

高速代を公共交通機関の運行していない時間帯に片道に限り支給する。

 リスク手当,社会保険料負担率は共にNOの回答でしたが高速代支給に前進回答がありました。しかしながら定期代の組合員への6ヶ月支給の逆提案がありました。

 

就業規則問題 会社は5月2日労基署へファイルせず

 会社は5月2日の強行ファイルを見送り,組合の主張を受け入れ成田、中部の従業員代表の方と話し合いの場を設けてさらに協議するとしました。また組合とは5月18日に2回目の団交を開くことになりました。組合は従業員全体に対する説明がまだ不十分であるとし新就業規則の職場への掲示,マネージャーによる従業員への説明を求め,会社もこれを了承しました。

 

秘密情報に関する誓約書は強制ではない

 5月の連休明けに会社が突然,秘密情報に関する誓約書なる文書を出した問題で会社に説明を求めたところ誓約書への署名は強制ではないとの回答がありました。個人情報保護法には誓約書の記載などまったくなく厚労省のガイドラインで非開示契約という契約行為を薦めているにすぎません。何が秘密情報にあたるのかその定義がはっきりせず競業避止義務など言葉の意味も分かりません。組合では従業員に対する説明が不十分であるとし現場のマネージャーに正しい説明を行なうよう要求し会社もこれを認めました。現中執は署名しないことに決定しましたが,組合員の中でこの誓約書に疑問をお持ちの方がいたら署名をしなくてもかまいません。