FX労組 116−16                                       2005年4月30日


就業規則の説明は充分になされたのか

 

 新しい就業規則に関する2回目の団交が4月28日,成田空港第3貨物ビル会議室において行なわれました。会社からは人事部から中島氏が出席しました。冒頭中島氏から前回の団交で指摘された箇所などを部分的に変更した就業規則を5月2日に労基署にファイルするとの発言がありました。しかしながら就業規則に対する説明は充分になされたのでしょうか。従業員の代表にたいする説明も成田で2回,中部でたった一回行なわれただけです。また従業員全体に対する変更の説明もなんらされていません。中島氏は成田では各マネージャーに説明しており従業員にはマネージャーから説明させているとしましたが,私たちはそのような説明は受けていません。団交ではその場で現場のマネージャーを呼び出し確認したところ,会社から説明は受けたが各従業員に説明しろとの指示はされていないということでした。ここでも人事部のいいかげんな対応が職場に混乱を招いている事実が明らかになりました。今回の団交は前回時間切れのため話し合うことの出来なかった細部の詰めを行なう目的でしたが、中島氏は5月2日のファイルは既に決定しており変更出来ないと繰り返し発言し団交は紛糾し1時間で打ち切られました。

 

従業員代表の意見を会社は尊重しろ     

 就業規則に対する意見書を作成することは従業員代表の方々にとっては責任重大で大変な作業です。会社は代表の方に意見書の作成を急ぐように圧力をかけています。成田地区従業員代表の本間氏は会社に対しては意見書提出遅延の報告書を出しています。会社はこの様な従業員代表の声を無視して5月2日に強行ファイルしようとしています。なぜ時間をかけて良いものを作り上げていこうとしないのでしょうか。従業員代表を中心とした話し合いが現在もっとも必要なのです。

 

就業規則の問題点

ペイスケール,定期昇給の明記が無い就業規則

 新しい就業規則には以前にあったようなペイスケールがありません。例えばチーフオペレーションエージェントの最低,最高の額を示した表がありません。またエージェントT,Uといった各グレードの明記も無くこれではプロモーションがどの様な過程で行なわれていくのか分からない将来に不安をもたらす規則となっています。

 

変形勤務?変形休日制?いったい何のこと?

 私たちの多くがシフト勤務をしていますが新しい就業規則には変形勤務,変形休日制といった勤務形態があります。例えば1日の勤務時間を2時間から12時間までにできるとか,1年で通算した勤務表を作れるとしています。会社の意図が何にあるの分かりませんがいずれにせよ会社の都合の良いように勝手に従業員の勤務を変えられるようにしていることは明らかです。

 

組合員, 非組合員の皆さん

 従業員全体で関心を持たないと就業規則は会社の意のままに改悪されていってしまいます。会社が意見書を付けずに5月2日に強行ファイルするのか,その結果に注目しましょう。