FX労組 114−16                                        2005年4月4日


 

05春闘 第1回団交報告

 

 3月24日,成田にて05春闘第1回の団体交渉が開催されました。会社側出席者は氏家氏

萩原氏,中島氏,境氏,そして今回初めて,NPAC人事担当MDのE.M.CHAE(チャエ)氏が出席しました。今回の団交は3月31日の回答指定日の前ということで,会社からの具体的回答はなく主に05春闘,一時金要求の会社側への説明を行ないました。

 

 

団交にはルールが必要

 

 団交には組合と会社が合意したルールが必要です。団交の冒頭,委員長より団交のルールが確認されていない中,会社側から顧問の境氏が団交に出席しているのは遺憾であると抗議しました。境氏は非常勤であり単に会社のアドバイザーとして団交に出席しています。会社は境氏の出席を譲りませんでしたが,団交のルール作りにはその必要性を認め宿題として持ち帰り早急に準備するとしました。

 

 

人事部長がなぜか何人も辞める会社の体質

 

 1998年以来,会社の人事部長は延べ4人も会社を辞めています。こうした人事部の組織の

脆弱さが組合と会社の関係に悪影響を与えています。先日の中部空港オープンに伴いすでに

残業が発生しているのに会社は36協定の届け出がなかなか出来ませんでした。また中部の就業規則の届け出も労基署にいまだに出されていません。成田,関空の就業規則は数年前に従業員代表が選挙で決まりながら改訂されずいまだに10年前の1995年版が適用されています。組合はこの様な人事部の怠慢さを団交で追求しました。会社は人事部長は早急に人選をして適任者を決める,3空港の就業規則に関しては不利益な変更のないものを近いうちに必ず完成させると約束しました。

 

 

不公平な昇給制度をなくせ

 

 今回の団交では05春闘,一時金要求書について会社に説明を行ないました。その中で組合が強調したのは去年のような不公平な昇給制度ではなく,努力した人がそれに報われる昇給の仕組みを作れと会社に訴えました。入社5〜6年の社員の昇給は最低限におさえられPAの評価が昇給に反映されない去年のような制度では社員のやる気がなくなります。組合は過去定昇不足分10.15%の要求に会社が少しでも歩み寄る姿勢が会社にあれば労働協約は結べると会社側に迫りました。回答指定日は3月31日ですが会社はTCBR(Total Compensation Benefit Report)の最終会議が4月の第1週にあるので具体的な回答はそれ以降になるとの発言がありました。会社がどんな回答をしてくるか次回団交に注目しましょう。

 

 

争議権行使確認投票結果 

 

配布104枚 回収102枚 回収率 98% 賛成89名 反対12名

行使賛成率 88.1% (組合員の2/3以上の賛成)で確認されました。